『ヒート』
監督:マイケル・マン
主演:アル・パチーノ、ロバート・デ・ニーロ
酷評だった音質も改善されたDVDが約10年ぶりに再販され、改めて"あの銃撃戦"の凄さを思い知った今日この頃です。
出演者が豪華で、主役のパチーノ、デ・ニーロはもちろんのこと、トム・サイズモアやウェス・ステューディ、ウィリアム・フィクトナー、ダニー・トレホなどいぶし銀とも言える役者が多いのが、この作品を骨太にさせている要因かと思います。
いわゆる"男の美学"を謳う内容ではありますが、代名詞であるジョン・ウーの"どこでもスローモーションで銃弾と鳩が飛びまくる"それとは異なり、淡々と描かれる(銃撃シーンでは一切BGMナシ)、事から予定調和的なカタルシスを感じることはなく、リアルにその現場に居合わせたような錯覚を受ける作品と言えます。
この臨場感ある銃撃戦に近い作品はスピルバーグ監督・トム・ハンクス主演の『プライベート・ライアン』とアルフォンソ・キュアロン監督・クライヴ・オーウェン主演の『トゥモロー・ワールド』が当てはまるのではないでしょうか?また、優秀な刑事と優秀な強盗という構図は、ここ最近だとリドリー・スコット監督・デンゼル・ワシントン、ラッセル・クロウ主演の『アメリカン・ギャングスター』が近いのかなと思いますがいかがでしょう?
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