アメリカン・ギャングスター
アメリカン・ギャングスター
  • 発売元: ジェネオン エンタテインメント
  • レーベル: ジェネオン エンタテインメント
  • スタジオ: ジェネオン エンタテインメント
  • メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • 価格: ¥ 3,032 (24% OFF)
  • 発売日: 2008/08/27
  • 売上ランキング: 204
  • おすすめ度 3.5

監督:リドリー・スコット
出演:デンゼル・ワシントン、ラッセル・クロウ
70年代のアメリカで実際にあった話をベースにしたリドリー・スコットの最新作。出演は共演が「バーチュオシティ」以来12年ぶりになるのかな? ともにオスカー・俳優であるデンゼル・ワシントンとラッセル・クロウが実在の人物を好演している。

デンゼル・ワシントン演じるフランク・ルーカスが雇い主であったバンピーの死後、麻薬の新しいビジネスモデルを構築して瞬く間にトップに君臨するのが立身出世物語として面白い。70年代の小売業界は中間業者を介さずに直接製造元から仕入れる、いわゆる「中抜き」でパラダイムシフトしたのをヒントに麻薬マーケットにそのモデルを導入していく過程がフランクの機転の良さと行動力が映し出されている。反対にニュージャージーの警察に属するラッセル・クロウ演じる刑事リッチー・ロバーツは私生活では元妻と息子の養育権で争う傍ら、夜学に通って司法の道を目指している。私生活はボロボロで、オンナ癖が悪く表面上の印象は宜しくはないが、当時警察全体を蔓延っていた汚職にはいっさい手をつけず、周囲からは疎まれている。そのような環境下で麻薬捜査を行うわけだが、当然賄賂を享受している同僚からの妨害を受けたりして、フランクの立身出世にワクワクしながらもリッチーの置かれている立場にも感情移入させられるのが面白い。

2時間37分と長丁場だが、ダレることなく、適度な緊張感を持っているのはリドリー・スコットならではといったところでしょうか?今回のDVDは当初から10数分長いエクステンデッド版も収録されていているので、発売後にリリースされてイラっとくるのは避けてくれた模様(笑)ですね。相変わらず映像は素晴らしく、70年代のニューヨークの町並みとか小道具、ファッションや音楽などどれもセンス良くまとめられているはさすがといったところでしょうか。映像だけでも観る価値はありますね。