- ミスト
- 発売元: ポニーキャニオン
- レーベル: ポニーキャニオン
- スタジオ: ポニーキャニオン
- メーカー: ポニーキャニオン
- 価格: ¥ 3,416 (14% OFF)
- 発売日: 2008/09/17
- 売上ランキング: 376
- おすすめ度
監督:フランク・ダラボン
出演:トーマス・ジェーン、マーシャ・ゲイ・ハーデン、ローリー・ホールデン
フランク・ダラボンによるスーティヴン・キング原作の映画化第3弾。映画でのスティーヴン・キング作品はいくつか観ているのですが、原作そのものは読んだことが無く、フランク・ダラボンに限ってはホラー系が多いキング作品でも感動作に特化した傾向があったので、今回もそのようなものだと勝手に思いこんでいたのですが・・・久しぶりに怖い作品でした。スリラーですねまさに。
結論から言うと原作を知らないのでラストのオチ自体はOKだと思います。ただ、オチに到る背景が「宇宙戦争」のような唐突さがあったので、拍子抜けというか脱力と言った印象を持ちましたね。ラストまでの勢いはなかなか良くできていて、“霧”に隠された何かが「外的恐怖」だとすると、大半の舞台であるスーパーマーケットに取り残された人々が平静を保てられなくなり、破綻を来す「内的恐怖」が巧く表現されているかと思います。とくに外的恐怖の視覚的な演出がさきに挙げた「宇宙戦争」や「クローバーフィールド」に近い臨場感のある恐慌を表しているのが良いです。しかしそれよりもマーシャ・ゲイ・ハーデン演じる狂信的な骨董品店主の発言で平静を失った人々を煽動して内部の恐慌を生み出すところは人間の醜さが滲み出ていて、後味が悪くなっていきます。この演出はかなり良いですね。
フランク・ダラボンの作品には「希望」が根幹にあるので好きなのですが、今作は正直「絶望」のウェイトの方が大きいですね・・・。
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