- リトル・ミス・サンシャイン
- アーチスト: アビゲイル・ブレスリン
- 発売元: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- レーベル: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- スタジオ: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- 価格: ¥ 2,979 (25% OFF)
- 発売日: 2007/06/02
- 売上ランキング: 1724
- おすすめ度
『リトル・ミス・サンシャイン』
監督:ジョナサン・デイトン、ヴァレリー・ファリス
出演:グレッグ・キニア、トニ・コレット、スティーヴ・カレル
崩壊寸前家庭の再生を描いた風刺の効いた作品。
グレッグ・キニア演じる独自の成功論を振りかざし、“負け組”を否定する父親やアラン・アーキン演じるいつもラリっている祖父、スティーヴ・カレル演じるゲイで自殺未遂した伯父、ポール・ダノ演じる父親に反発して無口を通す長男、アビゲイル・プレスリン演じるミスコンに挑戦したがる長女、てんでばらばらな家族を孤軍奮闘で支える母親をトニ・コレットが演じています。(トニ・コレットがワタシと同い年だったとは・・・どうでもいいハナシですが)
脚本は新人ながらも2006年度アカデミー脚本賞を受賞したマイケル・アーント。全編皮肉と笑いと感動で綯い交ぜたその力量はとても新人とは思えませんね。とにかくこの脚本のデキの良さが出演俳優のキャラに相乗効果を来たし、どの俳優も活きているのが判ります。なかでもこれまた同年のアカデミー助演男優賞を獲得したアラン・アーキン演じるヘロイン中毒の爺さんが最高で、中盤で孫娘のアビゲイル・プレスリンに語るシーンにはぐっときます。
また『40歳の童貞男』や『エバン・オールマイティ』などで一躍売れっ子になったスティーヴ・カレルが演じる伯父も他の出演作同様“声にならない叫び”をここでも発揮し、本来であれば物語の展開上あまり必要性を感じない伯父というキャラクターを他のキャラクターの持ち味を引き出す触媒役として立ち位置を明確にしているところが見所ですね。とくに冒頭の食事シーンでそのツカミが受け取れ、のっけから爆笑させられます。
この作品のように家族再生がメイン・テーマで、観る者にそのテーマを押し付けさせないスタンスは非常に珍しいかと思いますね。掲げるテーマを押し付けないのは意外と難しいかも知れません。強いて近い作品と言えば、テイストがかなりエッジが効いているかもしれませんが、ウェス・アンダーソン監督の『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』だと思うのですが、いかがでしょう?
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