- カラー・オブ・ハート
- アーチスト: トビー・マグワイア
- 発売元: ショウゲート
- レーベル: ショウゲート
- スタジオ: ショウゲート
- メーカー: ショウゲート
- 発売日: 2004/09/10
- 売上ランキング: 40580
- おすすめ度

ジューン・カーター
監督:ゲイリー・ロス
出演:トビー・マグワイア、リース・ウィザースプーン
『ビッグ』や『デーヴ』の脚本家だったゲイリー・ロスが初監督を務めた、色の表現に新鮮味を打ち出した良作です。
トビー・マグワイアとリース・ウィザースプーン演じる双子の兄妹デイヴィッドとジェニファーがTVリモコンを巡ってケンカしている最中にデイヴィッドが観ていたモノクロ番組「プレザントヴィル」の世界に入り込んでしまい、ふたりの行動が規律的な白黒の世界に“色”という概念を与えて、プレザントヴィルの人間達が変化していく課程が面白いです。
トビー・マグワイア演じるキャラクターはたいてい純朴な青年が多く、この作品もご多分に漏れずその路線なのですが、『スパイダーマン』でブレイクする前の為、純朴さがより現実味を帯びているように感じます。この作品とラッセ・ハルストレム監督の『サイダーハウス・ルール』で注目を浴びるようになり、上述の『スパイダーマン』でスターの座に躍り出たと言っても過言ではないかと思いますね。リース・ウィザースプーンも同様で、この作品と『ハイスクール白書 優等生ギャルに気をつけろ!』、『クルーエル・インテンションズ』で注目を浴びて、『キューティ・ブロンド』で大ブレイクを果たしたのは有名な話ですね。2005年の『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』では伝説のカントリー歌手ジョニー・キャッシュの2度目の妻となったジューン・カーター役で2005年度のアカデミー主演女優賞をみごとに受賞した実力のある若手女優です。
彼ら以外にも共演陣は豪華で、“プレザントヴィル”世界での母親を演じるジョーン・アレンはマット・デイモンの当たり役ジェイソン・ボーン・シリーズの『ボーン・スプレマシー』と『ボーン・アルティメイタム』のCIA指揮官役でも敵対しながらもジェイソン・ボーンに理解を示す重要なキャラクターを演じていて、総じて慈愛に満ちたキャラクターを演じるのが多いようです。また父親役のウィリアム・H・メイシーも特徴的な顔立ちでルックスだけでも印象に残りやすいですが、コーエン兄弟の『ファーゴ』やスピルバーグの『ジュラシックパーク』でもユニークなキャラクターを演じています。あと完全な脇役ですが、ポール・ウォーカーも出演していますね。
物語は監督同様脚本も務めたゲイリー・ロスの真骨頂とも言うべき“誠実”と“純真”が全面的に打ち出された内容だと思います。『ビッグ』や『デーヴ』しかり、今作の後で監督した『シービスケット』も根底には同じテーマが含まれているかと思いますが、いかがでしょう?
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