インディアン・ランナー
インディアン・ランナー
  • 発売元: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • レーベル: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • スタジオ: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 発売日: 2007/04/18
  • 売上ランキング: 13187

監督:ショーン・ペン
出演:デヴィッド・モース、ヴィゴ・モーテンセン、チャールズ・ブロンソン、デニス・ホッパー
個性派俳優ショーン・ペンの初監督作品。脚本も自身が手がけていてショーン・ペンらしい人の性というか業を表した鋭利な内容です。出演者も豪華でそのラインナップだけでも見応えがあるかと思います。17年前の作品のため、出演者が皆若いです。「グリーンマイル」や「コンタクト」で典型的なアメリカの善人を演じたデヴィッド・モースがここでも(こちらの方が先ですけどね)善良で実直な警察官ジョーを演じ、弟フランク役には「ロード・オブ・ザ・リング」のアラルゴンで一躍有名になり、近年はデヴィッド・クローネンバーグ作品に出演しているヴィゴ・モーテンセンが心を病んで粗暴となったベトナム帰還兵を演じています。性格と行動がまるで正反対な兄弟の物語ですが、ヴィゴ・モーテンセンの不安と不満を綯い交ぜにした雰囲気やギラついた表情が圧倒的で物語を支配しています。

父親役のチャールズ・ブロンソンは枯れた演技が素晴らしく、やはり存在感がありますね。真夜中に部屋の取り付けのネジが緩んでいて誰かが怪我をするから危険だと電話してくるシーンは、後に来る出来事に余韻を残します。母親役のサンディ・デニスは劇中ずっとキャシー・ベイツだと思っていました・・・。翌年に亡くなられていたんですね。酒場のマスター役にデニス・ホッパーや、ジョーの妻であるマリアの教え子の彼氏?旦那?にベニチオ・デル・トロが出ていて、2人ともめちゃくちゃ若いのに驚きましたね。とくにベニチオ・デル・トロ。ユージュアル・サスペクツでもそうでしたが、線が細いです。ここ最近の印象とは別人ですね。フランクの彼女をパトリシア・アークエットが演じていましたが、垢抜けない感じでなかなか良かったです。出産シーンが意外と生々しくて驚きました。同時刻に起こしたフランクの行動に合わせての演出と言うことなのでしょうかね?

正直結末はそれで良かったのか?と思う部分が強いですが、全体を通しての展開はすごく良かったです。また、所々街並みを映すシーンがありましたが、撮り方が個人的には気に入りました。ガソリンスタンドでのシーンはさらっと流してしまう撮り方が意外性があって良いですね。印象に残る作品でした。