- ゾディアック 特別版
- 発売元: ワーナー・ホーム・ビデオ
- レーベル: ワーナー・ホーム・ビデオ
- スタジオ: ワーナー・ホーム・ビデオ
- メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 価格: ¥ 1,500
- 発売日: 2008/07/09
- 売上ランキング: 1670
- おすすめ度
監督:デヴィッド・フィンチャー
出演:ジェイク・ギレンホール、マーク・ラファロ、ロバート・ダウニー・Jr.
実在の事件を「セブン」、「ファイトクラブ」のデヴィッド・フィンチャーが監督し、「ドニー・ダーコ」や「ブロークバック・マウンテン」のジェイク・ギレンホール、近作ではフェルナンド・メイレレス監督の「ブラインドネス」に出演したマーク・ラファロ、現在公開中の「アイアンマン」「トロピック・サンダー」が好調なロバート・ダウニー・Jr.が主だったキャラクターで出演しています。
デヴィッド・フィンチャーならではの陰鬱とした暗めのトーンで、実際未解決の事件であることから全体的にすっきりしない印象を持ちますね。スマートに解決できる事件では無かった為、グダグダ感があるのは否めないですが、展開自体も中盤以降事実と相まってテンポが悪く感じてしまいました。ただ、今作は実在したゾディアックの行為よりも、彼に翻弄された人間たちに焦点をあてている為、グダグダ感が翻弄されている意味だと捉えた方が良いのかも知れませんね。
事件に20年近く付き合ったのはパズルオタクのジェイク・ギレンホール演じるグレイスミスで、担当刑事だったマーク・ラファロ演じるトースキーや、ロバート・ダウニー・Jr.演じる記者エイブリーも事件から離れ、グレイスミス自身も家庭崩壊の危機に見舞われても事件に執着し続けますが、2004年に未解決のまま捜査終了となり物語自体も平坦なまま終焉を迎えるのが評価が分かれるところですね。もっとドキュメンタリーのテイストを強めた方が個人的には良かったのではと思います。
今作とは関係がありませんが、先日読んだ「チャイルド44」が旧ソ連で実在した連続猟奇殺人に着想を得た物語で近々リドリー・スコットが監督して映画化するそうですが、テーマもですがソ連(ロシア)という寒く暗い環境を映像化するにはデヴィッド・フィンチャーの方が合っているような気がしています・・・。小説の内容自体は凄く面白かったので映画も期待してます。
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